本記事では、アクセスはあるのに問い合わせが来ないという悩みを抱えている方に向け、すぐに取り組めるホームページ改善策を5つご紹介します。どれもコストを抑えて実践できるものばかりですので、ぜひチェックしてみてください。
なぜホームページから問い合わせが来ないのか？
アクセス数はそれなりにあるのに、なぜ問い合わせが増えないのかという疑問をお持ちの方は少なくありません。この章では、まず問い合わせが来ない理由を明らかにするために、よく見られる失敗例やユーザーが抱える不安要素を整理して解説します。
よくある失敗例とその原因
問い合わせが少ないサイトには、いくつか共通した問題点が潜んでいます。以下のような失敗例を踏まえると、ユーザーが問い合わせに至らない原因がより具体的に見えてくるはずです。
- フォーム項目が多すぎて面倒
- つい社内都合であれもこれもと聞いてしまい、ユーザーの負担を増やしているケース。
- 導線が複雑または不明瞭
- 「どこからフォームへ移動できるのか」が分かりづらく、気づかないまま離脱されてしまう。
- メッセージが抽象的で魅力を感じない
- サービスの強みやメリットが伝わらず、「問い合わせる価値」が認識されにくい。
これらはすべて、ユーザーに何をどうしてほしいかを明確に示せていないことが根本的な原因といえます。
ユーザー視点で見た「不安要素」
次に、ユーザーが問い合わせをためらう理由を見ていきましょう。
- 信頼感の欠如
会社概要や代表者の想いが伝わらないと、「本当に信用できる企業なのか」と疑問を持たれます。 - 情報不足
商品やサービスの内容が曖昧なままでは、ユーザーは検討段階にすら入れません。 - スマホ対応の不備
スマホで閲覧した際にボタンが見当たらない、画面レイアウトが崩れているなどで、問い合わせ以前にサイトを離脱してしまう。
これらの要素は、どのようにしたら安心して問い合わせができるのかを考慮した設計ができていないことを意味します。
問い合わせ数を増やすための具体的な方法
ここからは、ホームページ 問い合わせ 増やす 方法として、すぐに実践できる改善策を5つご紹介します。これらの施策を一つずつ試して、効果測定を行いながら最適化を進めてください。
1. フォームの改善ポイント
問い合わせフォームの最適化は、コンバージョン率（問い合わせ率）を上げるうえで最も大きなインパクトをもたらします。
- 入力項目数の最適化
本当に必要な情報は何かを見極めましょう。最初の段階では最小限の情報だけで十分な場合が多いです。 - スマホ対応
スマホでの閲覧者が大半を占める昨今、フォームが見づらい・入力しにくい状態は大幅な機会損失になります。 - エラーメッセージのわかりやすさ
どの項目でエラーが起きたかを明確にし、再入力の負担を軽減することがポイントです。
2. CTAボタンと導線の再設計
どこをクリックすればいいのか分からないという声を聞くことが少なくありません。ユーザーの視線や行動を想定し、ボタンやリンク先を目立つように配置することが肝心です。
- 複数個所への設置
ページ下部だけでなく、要所要所にCTAボタンを配置しましょう。 - ボタンの言葉選び
「お問い合わせ」よりも「今すぐ無料で相談する」など、具体的かつメリットを感じる表現が有効です。 - 色やデザインの工夫
本文と差別化できる配色にし、ユーザーの目が自然と引きつけられるようにしましょう。
3. コンテンツと信頼性の向上
ユーザーが安心して問い合わせできるかどうかは、サイト内のコンテンツ充実度が大きく影響します。
- 会社紹介・代表者情報
誰が経営している会社なのか、人柄や経歴などが分かるとぐっと親近感が高まります。 - お客様の声・実績紹介
具体的な数字や成功事例を提示することで、サービスの信頼性が一気に向上します。 - FAQ（よくある質問）の充実
よく聞かれる疑問や不安を事前に解消することで、問い合わせまでのハードルを下げる効果があります。
ホームページ改善の前後比較と効果測定
ただ施策を実行するだけではなく、改善前後のデータをしっかり確認しながら調整を繰り返すことが成功への近道です。この章では、Googleアナリティクスなどのツールを用いた具体的な測定方法と、改善施策が大きく奏功した成功事例をお伝えします。
Googleアナリティクスで効果を可視化
改善策の効果を客観的に把握するには、Googleアナリティクスでコンバージョン設定を行い、問い合わせ数やフォーム到達率の推移を追いかけましょう。
- 目標（ゴール）設定
問い合わせ送信完了ページを目標として設定すると、何件のコンバージョンがあったか把握しやすくなります。 - 離脱率の把握
フォームページでどのくらいのユーザーが離脱しているかを調べることで、具体的な課題点が見えてきます。
成功事例：問い合わせが倍増した実例紹介
私が新潟県長岡市の製造業の企業を支援した際、以下の施策によって問い合わせが約2倍に増加した事例があります。
- フォーム項目の削減
「ご担当者名」「会社名」のみを必須項目とし、他の情報は任意でOKとした。 - CTAボタンの目立たせ方
テキストリンクから大きなボタンに変更し、文言を「今すぐ無料相談へ」に最適化。 - 実績紹介ページの充実
導入事例や製品クオリティの詳細を載せ、FAQで小さな疑問にも先回りして回答。
結果として、問い合わせフォームまで進むユーザー数が増え、最終的には問い合わせ件数が倍増しました。このように、地道な施策の積み重ねが最も確実な成果につながります。
FAQ
- 問い合わせを増やすには何から始めればいい？
まずはフォーム改善から着手してください。入力項目の見直しや、エラーメッセージの改善はすぐに実行できます。 - 専門知識がなくてもできる改善方法はありますか？
はい。WordPressなどのCMSであれば、プラグインでフォーム設計やボタン配置を簡単に変更できます。専門的なコーディングがなくても対応可能です。 - お金をかけずに改善する方法は？
お客様の声や事例ページを充実させる、文言を変える、CTAボタンの色を目立たせるなど、多くの施策はコストゼロで実行できます。
まとめ
ホームページは「作って終わり」ではなく、コンバージョン率 向上（問い合わせ数アップ）を目指して常に改善し続けるべき資産です。アクセス解析のデータを踏まえながら、フォームの見直し、導線設計、コンテンツの充実を図ることで、大きな成果を得られる可能性は高まります。
私も数多くの企業サイトを見てきましたが、最初の一歩を踏み出し、小さな改善を積み重ねた企業ほど着実に結果を出しています。まずは自社サイトのフォームと導線を見直し、改善点を洗い出すことから始めてみましょう。
